よくあるご質問

 診察にはどれくらい時間がかかりますか? 

初診の場合、60分程度は必要です。ご家族の方などから別にお話を伺う場合はさらに時間がかかることもあります。

 精神科の薬は副作用や依存が心配です。 

お薬による治療を行うかどうかはあくまでご自身が決めるべきであり、強制的にお薬を勧めたり飲ませたりすることはありません。

ご心配されている通り、精神科のお薬には他の科の薬同様に不愉快な副作用があります。昼間に眠気が強く出たり、ふらふらしたり、手が震えたり、かえって体がしんどくなったりなどです。なので、お薬による治療を行う場合は事前にどのような効果が期待できるか、どのような副作用がどの程度の頻度で出現するかを十分説明します。その上で納得いただけた場合のみ、お薬を処方します。もちろん飲み始めてからは、お話を聞きながら量の調整や副作用への対応を行います。やはり飲みたくないと思われたらそこで中止して頂くことも(当然ですが)可能です。

ただ、精神的な病気の中にはお薬による治療が大きな効果を示すものがあり、そうした病気では適切に薬物治療を行うことが望ましいのは事実です(うつ病、躁うつ病、統合失調症、強迫性障害などです)。

お薬は適切な方法で適切な量を用いれば、不愉快な副作用に困ることなく、メリットを得ることができます。病気が回復し飲み続ける必要がなくなれば、量を減らしたり中止することを考えていきます。

いずれにしても大事なのは、お薬を使う使わないを含めて十分話し合って納得した上で治療に臨むことだと考えています。

もう一点、精神科のお薬の依存性の問題についてです。

ご心配されている通り、一部のお薬にはそれほど強くはないものの依存性があり、むやみやたらに飲むべきではありません。

特にベンゾジアゼピン系と言われる睡眠薬・抗不安薬(いわゆる安定剤)は安易に用いるとなかなかやめられなくなるため、基本的に使用は本当に必要な場合に限定し、一定期間の使用にとどめるべきと考えています。

※以下のようなお薬です(他の科から処方されることも多く、知らず知らずのうちに内服されている方もいるかもしれません)

【ベンゾジアゼピン系といわれる薬】

  • デパス(エチゾラム)
  • メイラックス
  • リーゼ
  • ハルシオン
  • レンドルミン(ブロチゾラム)
  • リスミー
  • サイレース(フルニトラゼパム)
  • リボトリールなど

【非ベンゾジアゼピン系といわれる薬】
以下の睡眠薬も基本的には同じように作用します。

  • ゾルピデム(マイスリー)
  • ゾピクロン(アモバン)
  • ルネスタ

こうした薬を長期間、漫然と飲み続けることは害が大きいです(近年は認知機能へ影響する可能性も指摘されています)。

十分な理解のもと、適切な量を適切な期間だけ用いるのであれば、非常に高い効果を得られる安全な薬と考えて頂いてよく、過剰な心配は不要です。

 リストカットをしてしまうため他の病院では診察を断られたことがあります。こちらでは診てもらえますか? 

診察します。本人が困っている症状を理由に診察を断ることはありません。

 体の検査を受けることはできますか? 

貧血や甲状腺機能の異常、他のホルモン異常などが原因でうつ状態や認知症のような症状を呈することもありますので、血液検査は必須です。

精神科の薬により不整脈や心電図異常が出現することもありますので、心電図検査も必要です。

頭部の画像検査(CTあるいはMRIなど)や他の詳しい検査を行った方がよいと思われる場合は、検査が可能な他の医療機関(呉医療センター、呉中通病院など)に紹介します。

 入院はできますか? 

入院施設がありませんので入院はできません。入院が必要と思われる場合は他の医療機関に紹介します。

 自立支援医療(通院医療費の負担を軽減するための制度)は利用できますか? 

当院は自立支援医療指定機関です。利用を希望される方は、ご相談下さい。

すでに利用されている方は、お住いの自治体にお問い合わせの上、受診医療機関変更手続きを行って下さい。

 駐車場はありますか? 

当院では「呉駅西駐車場」をご利用された方に「駐車場サービス券」の配布を行っています。呉駅西駐車場をご利用の方は、受付窓口に駐車券をご提示ください。

よりよい生活のために、心のケアをお手伝いします。